うなぎと人の関わり(歴史)
うなぎの歴史(食文化の起源)
画像素材:PIXTA
うなぎは古くから滋養強壮食品として、栄養価的にも様々な効果があるとして食されてきました。その中でもビタミンAは目や皮膚粘膜を正常に保つとともに、抗酸化作用により細胞の老化を防ぎ、免疫機能の低下を抑える効果も期待できると言われています。
さらにビタミンB1は脳神経系の正常な働きを助け疲労回復効果に役立つと言われています。
さらにビタミンB1は脳神経系の正常な働きを助け疲労回復効果に役立つと言われています。
そんなうなぎの食の歴史はいつ頃から始まったのでしょうか。
日本におけるうなぎの歴史は、遥か昔5000年前の縄文時代まで遡ります。
縄文時代に作られたとされる、数カ所の貝塚から針で残った骨ではなく、食べた形跡のある骨だとわかるものが見つかっています。
日本におけるうなぎの歴史は、遥か昔5000年前の縄文時代まで遡ります。
縄文時代に作られたとされる、数カ所の貝塚から針で残った骨ではなく、食べた形跡のある骨だとわかるものが見つかっています。
奈良時代(710年〜)の万葉集には、大伴家持(おおとものやかもち)が、
『うなぎ』について読んだ歌があります。
石麻呂に吾もの申す 夏やせによしという物そ むなぎ取り食(め)せ
夏やせによく効く、として友に『うなぎをとって食べなさい』とすすめる歌で、当時すでに「うなぎの滋養効果」が知られていた様子がうかがえます。
『うなぎ』について読んだ歌があります。
石麻呂に吾もの申す 夏やせによしという物そ むなぎ取り食(め)せ
夏やせによく効く、として友に『うなぎをとって食べなさい』とすすめる歌で、当時すでに「うなぎの滋養効果」が知られていた様子がうかがえます。
うなぎが蒲焼として食べられるようになったのは、室町時代(1399年〜)とされています。
室町時代にはうなぎを筒切りにして串に刺して焼いており、その姿が「蒲の穂」に似ていたことから蒲焼と呼ぶようになったようです。(うなぎ以外の魚のすり身も同様の説があります)焼きで使用するタレは味噌から垂れた醤油に酒を混ぜたものとされています。
室町時代にはうなぎを筒切りにして串に刺して焼いており、その姿が「蒲の穂」に似ていたことから蒲焼と呼ぶようになったようです。(うなぎ以外の魚のすり身も同様の説があります)焼きで使用するタレは味噌から垂れた醤油に酒を混ぜたものとされています。
その後、徳川家康が江戸の発展を目指して開発を進めた江戸時代(1600年代〜)、
干拓でできた湿地にうなぎが住み着くようになり、庶民の食べ物として定着しました。
干拓でできた湿地にうなぎが住み着くようになり、庶民の食べ物として定着しました。
うなぎといえば「うな重」が定番ですが、うな重に負けないほどの人気があるのが「うな丼」です。
うな丼はどんぶりご飯の熱で蒸されることで、よりうなぎが柔らかくほかほかになり美味しくなります。
うな丼の起源として有力な説としては、江戸時代後期、日本橋栄町で芝居の金方だった大久保今助という人物が大変なうなぎ好きでうなぎが冷めないように、ご飯にのせたものを考案、うな丼を芝居小屋でも売り始めて広まったとされております。
ここまでは時代背景を含め、川や沼地等で育った天然うなぎの食の歴史を見てきました。現代ではシラスウナギを採捕し、養殖によって生産されたものが流通の主流となっています。
うなぎ養殖の歴史は、1900年ころ静岡県の浜名湖地域で始まりました。現在では静岡県のほか、鹿児島県、愛知県、宮崎県等が主要養殖県となっています。
うな丼はどんぶりご飯の熱で蒸されることで、よりうなぎが柔らかくほかほかになり美味しくなります。
うな丼の起源として有力な説としては、江戸時代後期、日本橋栄町で芝居の金方だった大久保今助という人物が大変なうなぎ好きでうなぎが冷めないように、ご飯にのせたものを考案、うな丼を芝居小屋でも売り始めて広まったとされております。
ここまでは時代背景を含め、川や沼地等で育った天然うなぎの食の歴史を見てきました。現代ではシラスウナギを採捕し、養殖によって生産されたものが流通の主流となっています。
うなぎ養殖の歴史は、1900年ころ静岡県の浜名湖地域で始まりました。現在では静岡県のほか、鹿児島県、愛知県、宮崎県等が主要養殖県となっています。
日本国内でのシラスウナギ漁は、都道府県知事からの特別な採捕・漁業許可のもと、行われています。
海で育ち川へ遡上する前のシラスウナギを、網ですくって捕獲します。
海で育ち川へ遡上する前のシラスウナギを、網ですくって捕獲します。
養殖とはいえ、そのもととなるシラスウナギは、自然に育まれた大切な天然資源です。
2014年6月国際自然保護連合(IUCN)は、ニホンウナギを絶滅危惧種(レッドリスト)に指定しました。
関係省庁ではうなぎ資源を守るため、近隣諸国(中国、韓国、台湾)と連携を強化するとともに、国内では(シラスウナギ採捕、うなぎ養殖業、うなぎ漁業) 三位一体で取り決めを強化しています。
業として、うなぎ料理を提供する弊社も、関係省庁、研究者各位、業界団体各位のご努力に感謝し、日々の調理技術の研鑽、適正価格での提供、うなぎの現状や情報について共有と発信を行い、日本の食文化の一つ『うなぎ』を守ることにつながるよう努力してまいります。
2014年6月国際自然保護連合(IUCN)は、ニホンウナギを絶滅危惧種(レッドリスト)に指定しました。
関係省庁ではうなぎ資源を守るため、近隣諸国(中国、韓国、台湾)と連携を強化するとともに、国内では(シラスウナギ採捕、うなぎ養殖業、うなぎ漁業) 三位一体で取り決めを強化しています。
業として、うなぎ料理を提供する弊社も、関係省庁、研究者各位、業界団体各位のご努力に感謝し、日々の調理技術の研鑽、適正価格での提供、うなぎの現状や情報について共有と発信を行い、日本の食文化の一つ『うなぎ』を守ることにつながるよう努力してまいります。